八十里越の調査に参加して

2012年9月15日(土)~16日(日)
八十里越の調査に参加して
三条市下田吉ヶ平~入叶津までの32・(8里)の峠越えの山道で1里が10里にも思える厳しいところから80里越とその名がついたと伝えられています。
明治・大正時代まで多くの人々の従来があり、会津からはゼンマイ・蚕種・生糸・伊北布、越後からは塩・魚の干物・三条の金物・櫛、かんざしなどの生活物資が盛んに交易されました。
大正時代に磐越西線が全通してからは次第に使われなくなり現在に至ります。
最近の集中豪雨など自然災害などで山道はかなり痛んでおり昔の面影を残す個所は少なくなっています。

9月15日晴れ
 
さぁ〜出発

熊の糞

AM6:00 集合、吉ヶ平に向かうが途中道路が陥没していて下田の遅場付近から歩きになる。出だしからのハプニングで調子が狂う。9月にしては暑い1日になりそうだ。AM8:40頃吉ヶ平着、さぁこれからと旧街道(八十里越)に気合いを入れ歩き始める。番屋山の裾野を通り(用水や田圃の跡がかすかにわかる)AM9:30 椿尾根着、

椿尾根

一服して番屋峠へここからが大変だ昨年の水害で沢が崩れ大きく迂回しなければ前に進まない1分で渡れる沢を30分かけて渡るのだ、ロープが必要な所が何カ所もある、

水害で崩れた道

これからの道程はほとんどがこの様子と覚悟をきめる。暑い、とにかく暑い、一泊の道具と着替えとザックは重い、水分の補給が大事だ、沢に冷たい水があるので心配なくガンガン飲めたので暑いわりには体力の消耗は少なかったようだ。

熊に折られた山クルミの木

番屋峠までもうチョット

AM12:30 番屋峠着、(長岡藩の河井継之助はこの峠で「八十里腰抜け武士の越す峠」と言う句を読んだと言われる)

番屋乗越(峠)

ここで昼飯、コンビニで買ったおにぎりと漬け物を流し込み遅れを取り戻そうと出発した。今迄は谷を右側に見ていたが峠を越えたので谷は左側だ。下田の山々や工事中の八十里(国道289号線)がはっきりと見え感動、火薬跡をすぎ少し下ると大ブナの原生林だ、いろんな意味でこのブナ林を皆に見てもらいたい。凛とした冷涼しい空気のなかに語りかけてくるようなブナ林の葉音、もう、最高!!!。

ブナ沢のブナの大木

岩魚釣りの憧れの沢、ブナ沢の源流部が近ずいてくる。支流を覗くと3~4・の岩魚の稚魚が群れている。あの水害の中、命をつなぐ岩魚の生命力、生物の生きる力に脱帽だ、この源流部の沢は禁漁にしていつまでも種沢として残して置きたいものである。
ブナ沢・高清水沢は水害のため深層崩壊し山一つが消滅しすっかり地形が変わってしまったそうだ。ブナ沢には大きな池が出現し、あたりは土砂や倒木がゴロゴロ、高清水沢は大きくえぐられ地形が変わり昔の面影は何一つ無い。山道は無くなっているので誰かが通った踏み跡と感でブナ沢・高清水沢を突破した。

高清水沢の深層崩壊

PM16:00頃空堀小屋跡、やっと鞍掛山の麓、今日のテント場、PM17;10頃に殿様清水(いつもはチョー冷たい水がこんこんと湧き出ている)に着いた、しかしこの場所も水害の影響で土砂が積もり荒れて水量も少なくなっていた。明るい内にと、寝床作りや焚火を起して下着を干したりとバタバタと宿泊の準備した。夕食と飲み会を始める頃には薄暗くなってきてヘッドランプをつけての食事、おにぎり・魚肉セージ・ラーメンをメインに持ち寄った缶詰や乾きものなど、そしてアルコール(ビールは重たいので酒と焼酎)、いい気分になる時間だ。

キャンプ

ふと、空を見上げると満天の星・星・星、飛行機が一機飛んで行く、今日の暑さも疲れも乾きもみん~な星空が吸い取ってくれている様だ。いい気分でPM20:00就寝。
16日AM4:30頃、周りが騒がしい「いびきがうるさい・寝不足だ・寝相が悪い」どうやら小生の事らしい。そんな事は無視して今日も山歩き日和、良く寝たので頭はスッキリ目はパッチリ内蔵はグイグイ筋肉モリモリさぁ~行くゾ~、菓子パンとインスタントラーメンで朝食をすませテント場を整理しAM6:40只見叶津に向け出発。道は相変わらず沢が崩れていて時間がかかる、

トリカブトの花

ブナハリタケ

鞍掛峠

AM8:00鞍掛峠着八十里越えで一番高い峠(951m)(戊辰戦争では長岡藩、山本帯刀隊100名が陣をかまえ、西軍と戦った。)鞍掛峠をすぎる破間川の源流部が右手に見える。AM8:50小松横手着、右に黒姫山(1367m)左に浅草岳(1586m)最高の景色だ、少し歩くと遠くに田代平が見えてくる。AM9:30田代平着、

田代平の湿地

入広瀬大白川に通じている五味沢林道を横切り木の根峠に向かう、途中山崩れと茅の大薮で道を迷い大きく時間のロスと体力の消耗が大きかった。

AM11:30木の根峠着、

木の根茶屋跡

新潟県と福島県との県境の峠であるPM12:40松ヶ崎着、会津只見の山々が美しい、

松ヶ崎からの只見の山々

下方に叶津川がキラキラと流れている。もう少しで迎えの○△さん達と逢えるはず、予定時間より相当遅れているガンバロウ。疲れた。途中やっと○△さん達と逢う事ができた、あまり遅いのでどうするか検討中だったの事、逢えて良かった。

やっとたどり着いた入叶津

PM15:20福島県入叶津到着予定より3時間強の遅れである。只見の関係者に挨拶し風呂と食事(冷やし中華と生ビール)、新潟へ。
楽しく感動が一杯の行程であったが、悪路と暑さに苦しめられた二日間だった。すぎてしまえば楽しい事ばかり、めでたしめでたし。

くま親爺